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生母による虐待、いじめ、未亡人、交通事故、リストラ、いろいろあって、今は主婦作家を目指す、アラフィーです。


by chiyoko1960

いじめられっこ体験

私が教えていた生徒の一人は、部活動でいじめにあっていた。面談をした母親から聞いた話である。

成績もよく礼儀も正しい、三人兄弟の長女。彼女はテニス部に所属していたのだが、最近誰も彼女とペアを組んでくれないので、いつも一人ぼっちで壁を相手にボールを打っているというのだ。

他にどんな仕打ちを受けていたか知らないが、私だって自分の娘がそんな状態にあったら、

やめれば、そんな部活動

と言ってしまいそうである。

『娘が言うんですよ。世の中って正しいことをやってると仲間はずれにされるものなの? って』

言葉がなかった。塾の講師である私は、学校でのいじめに物申す事もできない。ただ、その生徒が塾に顔をを見せたときに、感謝や賞賛を何とか伝えるくらいの事しかできない。


部活動の人間関係くらいで、

自分を必要ないものだなんて決め付けないで欲しい。

貴女を必要としている人、貴女を目標にしている人は、

この広い空の下に必ずいるのだ。

それをいつも忘れないで欲しい。



母親はいろんな人からアドバイスをもらって娘さんと向き合い、彼女は部活動を変えて無事にいじめを乗り越えていった。当時は学校に改善策を期待すると言う風潮はなく、ただひたすら親は子どもを支えるのが主流だったのである。

いじめられっこ体験者は私の周りにも意外と多い。私自身がいじめられっこだったので(その割には言うことがきついという、とんでもない女である)、余計話題になるのかもしれないが、ある人はこう言う。


いじめないとかいじめられないとかよりも大切な事は、双方がそれを乗り越える事。


小学四年から中学校まで影に日向に私をいじめていた子と、30年ぶりに同窓会で再会した。家庭愛に恵まれなかった彼女とその後の波乱万丈で逞しくなった私は、お互いが元気なお母さんとして再会できたことを涙ぐんで喜んだ。


私がいじめられていなかったらこんな喜びはなかったと思う。



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by chiyoko1960 | 2006-11-01 15:29 | 教育