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生母による虐待、いじめ、未亡人、交通事故、リストラ、いろいろあって、今は主婦作家を目指す、アラフィーです。


by chiyoko1960

脳性まひブラザーズ

そんなお笑いコンビが新潟にいるんですね。

ブラザーズと言っても、兄弟ではありませんが、一人は、脳性まひで言語障害がある。一人は脳性まひで車椅子。それぞれの障害をネタに、今は福祉施設などを中心に活動しているそうです。

たとえばこんなネタです。

車椅子の方が立ちいり禁止の区域に入ろうとする。そこに警備員役の言語障害の男性がやってきて注意をする。すると車椅子の方がいう。

何を言ってるのかちっともわからない

『お前、いっていい事と悪い事があるぞ

そして、もう一度ここは立ち入り禁止なんだと言うと、車椅子の男性が、

オレは車椅子だから、立ち入りなんてしてない


笑えますか。究極の自虐ネタですよね、これは。ただ、彼等はお笑いコンビとしてこれを行っているのだから、笑わない方が失礼です。面と向かって健常者が言ってはいかんと思いますが、それでも、関係性によってはそれもありなんですね。

その昔、両手のないサリドマイドの友人にボーイフレンドができたというので、会いに行ったことがあります。彼は健常者。どのくらいの関係までいってるのとからかうと、

僕等、手もつなげませんから

と彼女の障害をネタにする。ま、一年後には、彼女は妊娠して、遠距離恋愛中の彼氏に替わって、私は病院に付き添ったのですね。何でも自分のことはできる人ですが、タクシーをつかまえるときには頼まれました。

足を上げても止まってくれないと思うので

笑っていいのかなあと思いながらも笑いました。世の中には、笑い飛ばさないと耐えられない苦しみもある、自分の不幸をのろって生きるより、笑って明るく生きようぜ、みたいな。

五体不満足』が出版されたときに、障害者である自分と明るく向き合う生き方が、少しでも見直されると思いましたが、世の中のトレンドはやはり障害者は『保護救済』の対象。障害者に無遠慮な事を言うなどとんでもない、と言うのが今の空気です。

そのくせ、昔よりも障害者への風当たりはずっと冷たい。寂しいものです。

で、このお笑いコンビにも嫌がらせはあります。ホームページがありますから、嫌がらせの書き込みもあって、落ち込んだそうですが、一人はこういいました。

『ある人から、命と言う文字は、一度は人に叩かれる、と書くでしょう、と言われました』

くいは出るからこそ打たれるのです。


ちなみに我が家では彼等のギャグを素直に笑ってました。言葉を持たない障害者の妹のまねをして笑ってるような一家ですからね。真似をされてる当の妹も嬉しそうでしたが。さすが、大阪育ちだ。 



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by chiyoko1960 | 2006-08-29 22:59 | ニュース