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生母による虐待、いじめ、未亡人、交通事故、リストラ、いろいろあって、今は主婦作家を目指す、アラフィーです。


by chiyoko1960

子育てがラクになる本

14歳の子を持つ親たちへ (新潮新書)
内田 樹 / / 新潮社
ISBN : 4106101122

若者の凶悪犯罪というのは、やはり家庭の役割が壊れていることが原因だと思う。

家庭は矯正の場でもないし切磋琢磨する場所でもない家庭は憩いの場なのである。メンバーが学校や仕事や社会の中で受ける心身両面での疲れをとる、家庭というのはそれで充分、親というのはそれができればいいのだ、と思っていた矢先に出会った本。

抜粋してみます。

『家庭での対話の基本というのは、「お腹減ってる? ご飯あるよ」とか、「お風呂入る? 沸いてるよ」とか、「眠い? お布団干しておいたよ」とか、そういう生理的な、快の提供と不快の除去というところにあると思うんです。それがクリアーで来たら家族としてはもう上等ですよ。
・・・(略)・・・
家族間で価値観を一致させようというような、できるはずのないことをしようとするから家族が綻びるんじゃないですか。』


これを読んで思い出した。

赤ちゃんは、お腹がいっぱいでオムツが汚れてなくて眠れればそれで満足
なのだと思っていた私に、教育学者の本を読んだ旦那が、赤ん坊の欲求はもっと奥が深いのだ、などと育児負担を更にふやしてくれたことを。

もう一つ。

『「やればできる」って死語にしたいね(笑)。子供に対して使ってはいけない言葉ってあるけど、その一つがこれ。逆でしょ。「あ、できたね」「え、何が?」でしょう、正しい順序は。
・・・(略)・・・
「お前、そんなことできるん?とかね。あるいは「へえー、そういうこと考えてるんや」っていうふうに。
・・・(略)・・・
大人の側が見せるその驚きが子どもには必要なんです。子どもの喜びっていうのは大人に敬意を払われた、大人に一目置かせたという経験なんですよ』


成長振りを驚嘆してればいいんだ、教育って。


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# by chiyoko1960 | 2008-07-11 11:16 | 好きな本

メタボ検診

40歳から74歳の方に、ってことできましたね、特定健康診査。生活習慣病の前段階である内臓脂肪症候群の状態(メタボ)の人や予備軍を選んで、保健指導を行うというもの。

要するに、食いすぎて病気になる人のために、貴重な保険を使って、食いすぎるな、とか運動をしましょうとか言ってくれるだけという、有難い制度なのですね。検診を受けたからといって薬や治療法があるわけではないし。

地球上では毎日二万人以上の人が飢え死にしているというのに、自給率の低
い日本ではその自給率とほぼ同量の食料が廃棄されていて、自制心のない人
間が食いすぎて病気になって保険を使っているわけですよ。

『健康のため食いすぎに注意しましょう』、これだけのことを言うのに、お金使わないでくださ~い。

まあ、財源を管理している国がやるっていうんだから仕方ありません。私たち夫婦にできることは、そろってこの検診を拒否して少しでも国保財源の確保に努めつつ、食事をケチりたくさん歩いて余分な脂肪を消費することです。


今年の夏こそ水着も着たいし(ウエストより腰周りが問題な母)。


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# by chiyoko1960 | 2008-07-02 15:20 | 社会への一言

エスカレーター

何かと移動の多い昨今、先日は関西方面に法事で出かけた。

話には聞いていたが、やはり東京のエスカレーターでは歩く人は右側通行で、大阪のエスカレーターでは左側を歩く人に譲っていた。東京と大阪の違いを実感して満足するついでに、名古屋ではどうなっているのだろうというしょうもない疑問が生じた。

誰か教えてください。

ところで私が住んでいる町の駅では、エスカレーターでの歩行は禁止である。ちゃんとステッカーが貼ってある。

もともとああいう器械というものは足の悪い人のためのものだから、歩かない人はどちら側に立ちましょうなどという常識はありえない。歩きたい人は駅ならばたいていの場合並行して設置されている階段を上ればいいのである。

小さな子供がエスカレーターに足を挟まれる事故というのも、子供は中央に立たせましょうという注意書きがあるにもかかわらず、無遠慮に駆け上がってくる大人に気遣う母親が、我が子をなるべく端っこに立たせようとすることも原因の一つだといわれる。

都心の、階段のない場所ならいざ知らず、子供連れがいるような場所では忙しくて足の丈夫な大人はぜひ階段を利用して欲しいものだ。

エスカレーターを歩くという習慣は、海外旅行帰りの人間が持ち込んだ文化だという話も聞くが、成田駅で遭遇した白人の集団は横に並んで立ち止まっていた

後ろについてしまって、歩きたいが何も言えない人々がイライラしているのを楽しく観察しながら、私は心の中で、

階段使えばあ~?

 とクレヨンしんちゃんの声で呟いていた。



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# by chiyoko1960 | 2008-05-25 10:25 | 社会への一言

個人的に、ファサポ通信

家族に代わって子育てを支援する有償ボランティア。有難いことに今年も定期でお仕事をもらっています。内容は学童保育に通っている子供のお迎え。両親が働いているので子供を学童に預けていて、残業などで迎えに来れない家庭の支援です。

市としては男女共同参画型社会推進事業の一環らしいのですが、私の仕事は父子家庭の子供が相手。パパの帰りが遅いので、少し離れたおばあちゃんの家まで送り届ける仕事。

これがなかなか手ごわいガキで、時間オーバーはしょっちゅうです。何せ寄り道はする、よその家の塀には登るその上を歩く迂回する、道路に座り込む、と毎回ハプニング続出。

家族の方はよくわかっておられて、私に対して平身低頭なのですが、これは仕事ですからね。大変だからこそお金がいただけるのです。それにこういう一筋縄でいかないガキって私大好きなので。

先日は珍しく、寄り道なし、塀登りなし、迂回なし、で帰ってきて、ばあちゃんに報告している間に、ガキは自転車で出かけてしまったのです。まあ、一応仕事は終わりなので帰りましたら、途中我が家の近所、学校の近くで、自転車に乗ったガキを発見。何をやっとるんだ、おまえは!

「おばあちゃんのところにちゃんと帰るんだよ」
「うん」
「気をつけてね」
「バイバアイ」

笑顔で別れましたが、私は一体何のために彼を学校からばあちゃんの家まで送っていったのでしょうか。お金もらっていいのかしら、と思える仕事でした。


やはり彼は手ごわい。
   
追記

きつく叱らないのかというご意見もあろうかと思いますが、少年犯罪の本を読んで、パワーのある子供を幼少期に禁止ばかりしていると、思春期に爆発することがよくわかりまして。目が届くうちに小爆発をさせておくのも大切なんだな、と思っているた私です。


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# by chiyoko1960 | 2008-04-25 13:27 | マイセルフ

男子の制服も短いのね

福岡の中学校で校内暴力が理由で二名逮捕というニュース。

原因は校長先生の湯飲み茶碗を割ってロッカーを倒した、ということで、校長先生は教師から事情を聞いただけで生徒と直接話をしないまま、警察の力を借りてしまったようです。釈放された後が怖いな。

で、卒業式の当日ワイドショーのカメラが校門の前に行くと、八名の凄い中学生、胸の下までしかないような短い詰襟と、ボンタンズボン(懐かしいっ)、髪の毛はもちろん茶色、靴は白いエナメル、中には裸にさらし巻いてるのもいて、確かにこれが中学生? よくぞ卒業式に出してもらえたね、といいたくなるような連中です。

卒業式は警備員の警戒の元で無事に終了。式場から出てきた八人は、待っていたテレビ局の兄さんからマイクを取り上げて、高らかにスピッツの「空も飛べるはず」を熱唱していました。

テレビ局側は荒れる中学校の現場をお茶の間に配信したかったらしいが、テレビに出ていたコメンテーターの、

「マイクなんか向けたらヤツラの思う壺ですよ。男が上がりますもの」

「僕が中学校の時の卒業式には、校庭にパトカーが数台止まってましたよ」

「僕の中学校は機動隊ですよ」

「卒業式の翌日なんて校舎の窓ガラス全部割られてました

という武勇伝が始まっちゃって、ちょっと局の思惑と外れちゃったみたいです。

亡父の頃は先生へのお礼参り(ご想像にお任せします)もあったし(尼崎)、私の頃も大阪では窓ガラス総割れは年中行事だったらしい。

引越し先の田舎の学校ではそういうことがなかったです。大人なんですね田舎の子は。大人というのは自分でやったことの後始末を自分でできる人のことなのでしょう。何しろ田舎ですから。何かへまをしても自分で解決するしかないですから。壊したら自分で治す、火がついたら自分で消す、大人も子供もそれが当たり前でした。

今、藤井誠二さんという少年事件が専門のノンフィクションライターの作品にハマっていて、こういう子供を作ってしまうのも親なんだよなあ、としみじみ思いながらテレビを見てました。

17歳の殺人者 (朝日文庫)
藤井 誠二 / / 朝日新聞社
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# by chiyoko1960 | 2008-03-16 09:55 | ニュース